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映画「死霊の盆踊り」を観た感想

みなさんこんにちは、高杉です。

人に好きな映画を聞いたとき、その答えで人間的な厚みは自ずとわかるが、例えばそれが「アイズワイドシャット」とかだったら、ちょっと負けたなと私は思う。

圧倒的な教養の厚みを感じて、何をしても太刀打ちできないと思う。「ドニーダーコ」とか「レクイエムフォードリーム」でもそれは同じ。

しかし、これが「スターウォーズ」とかだったらどうだろう?正直かなり安心する。「あー、普通の人だ」みたいな。

しかし、これがエドウッドの「死霊の盆踊り」だったらどうだろうか?これを挙げられたらわずかに動揺するだろう。「ちょっとコイツは一筋縄ではいかんな…」と思ってしまう。

「制作費1万ドル!最低映画の最高峰!」

「数々の悪評を総なめにした伝説のB級ホラー映画!」

「全米がひいた!Z級確定の最低ホラー映画!」

「シュールレアリズムの申し子!」

「その後の映画製作のハードルを下げた作品!」

「泣く子も黙る最強の手抜き映画!」

…と、全米中のプロの批評家たちからこき降ろされ、ロッテントマトのトマトメーターで会心のゼロを獲得した不朽の迷作。

知らない人は全く知らないし、知っている人はおそらくめっちゃ知っている、そんな映画。

ストーリーはすごくシンプル。売れない小説家の男が恋人とともに小説のネタ探しのために夜の墓場を目指す。だけど怪物に捕まってしまい、墓場に連行され、縛りあげられてしまう。

墓場では夜の帝王による宴がすでに始まっていて、死霊たちがダンスを披露している。それを闇の帝王が「こいつもダメ、あいつもダメ」とひたすらダメ出しする様子を延々と見させられる映画。

昔の深夜バラエティ「マツコの部屋」にちょっと似てる。B級映画に求められる要素、くだらなさ、バカバカしさ、学芸会っぽさ、テキトー感、訳のわからない感じなど、あらゆるエレメントを兼ね備えた最強のB級映画。

ちなみにこの作品、昔からカルト的な人気があり、ある種の人々の心を捉えて離さない。ある種の人々ってのは、世の中で盛り上がっている映画に対して「何か乗れねーなー」と思ってる人、そういう人にまさにリスペクトされる映画なのである。

B級映画にもアッパー系とダウナー系があって、この作品はまさに「ヒップスター志向のダウナー系の権化」という言葉がしっくりくる。

ただ、私にはちょっとまだこの作品は早すぎたようで、実はさっぱり意味がわからなかった。

そもそも、観たことがあるという既成事実だけが欲しくて観ただけであり、この作品ともエドウッドともそれ以上の接点を持つつもりはない。

なので、本当に参った。感想言うのがもの凄くしんどい。もう「ごめんなさい」するしかない。

「ゾンビーバー」を観たときもそうだったけど、今までこういう自分の思考能力をはるかに凌駕してくる作品に対しては「わかんねー」と逆ギレして何とかその場をやり過ごしてきたが、ことエドウッドに関しては、なんかもうそんな小手先では逃げられない空気があって、この作品の良さがわかんねー奴は確実に「常識人」の烙印が押されること間違いなしな空気が漂っている。

フィルマとか見たら、みんなそれっぽいコメントしてたし…。でも本当にみんなわかっているのだろうか?

私はもう凛と背筋を伸ばして「わからないです!」って白旗をあげてラクになる道を選んだ。

というわけで、最低映画の最高峰「死霊の盆踊り」の感想でした。

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